ロゴ

ウイークエンドシャッフル

”『進撃の巨人』の作者が語る影響をうけた様々なもの。”

諫山創さんと町山智浩さん

『進撃の巨人』の作者の諫山創氏がTBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』にゲスト出演し、『進撃の巨人』がラジオから受けた多大な影響について語っていました。 作者は、『進撃の巨人』を描く前から、宇多丸のウィークエンド・シャッフルをはじめTBSラジオの熱心なリスナーで、TBSラジオを聞きながら原稿を書く事もあるそうです。 元々、作者は映画評論家・町山氏(ダークナイト・悪役ジョーカーのキャラクター設定の原型とマンガ進撃の巨人との意外なつながり)のファンで町山氏が出演しているラジオを追っていました。 『進撃の巨人』の実写化が決まり、町山氏が脚本に参加する事も発表されています。

進撃の巨人とギャグ

進撃の巨人といえば、シリアスなシーンに突然ギャグが入ってくる独特な特徴があります。しかも、ツッコミもないしギャグシーンとシリアスなシーンがシームレスに続いていて、一瞬戸惑います。 これは、絵をデフォルメするわけではなく、ツッコミを入れないのもこれはギャグシーンですよと描かれると少し読者が冷めてしまう。といった事を防ぐためだと作者は語ります。

圧倒的な絶望感とエロゲ

このマンガが今までのどの少年マンガと違う理由の一つに、マンガ全面に漂う絶望感が挙げられると思います。 巨人が圧倒的に強く、人間側はほとんどの局面で負けて撤退します。主人公のエレンが巨人化しても敵巨人にあっさり拉致されたり一対一の勝負でも負けたりと、絶望的な状況が続きます。 人もあっさりと巨人に補食され、主人公が人間側にも化け物扱いされるし主人公側は常に追い込まれます。 この侵略される絶望感とあっさり補食されるショッキングなシーンは、『マブラヴ』と『マブラヴ オルタネイティヴ』というエロゲームから強い影響を受けたと語ります。

私は、『マブラヴ』も『マブラヴ オルタネイティヴ』も全く知りませんでした。 このゲームは、地球の大半をエイリアンに支配されて、兵士となった主人公が同級生達とともにエイリアンと戦うといったストーリーのようです。 しかし、エロゲでありながらエロシーンはごくわずかで、選択肢によるストーリー分岐もないといった異色な作品だそう。

18禁の理由もエロ要素よりグロ要素が強いためだとも言われているそうです。 この作品で有名なシーンがサブヒロインの女の子が主人公を慰めている最中に突然エイリアンに殺害される大変ショッキングなシーンがあるそうです。 (見たい方は、まりも バイバイで検索!) このシーンに強い影響を作者は受けたそうです。

好きな要素を漫画に取り込んでいく

作者のインタビューを聞くと、当然色々な作品から影響を受けてるはずですが、具体的にひも解いていくと意外な事が分かりますね。 まさか、エロゲからも影響を受けているとは思いもしなかったし、作者が好きと公言していた町山氏が巡り巡って実写映画の脚本に参加するとか町山ファンには胸熱な展開ですね〜! 格闘技も好きらしくUFCも大好きだとブログ等で書いています。エレンと女型の巨人の格闘シーンに総合格闘技らしい攻防がちりばめられていて総合好きだなと思いました。 様々な伏線も今後どう回収されていくのか楽しみですし、今後の展開から目が離せません!

こちらもオススメ