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プーとおとなになった僕

”僕は何もしないを毎日やってるよ”

プーさん×ユアン・マクレガー

2018年9月14日日本公開。『くまのプーさん』のキャラクターたちを登場させた実写映画。主演は、『トレインスポッティング』のユアン・マクレガー。共演に『キャプテン・アメリカ』のペギー・カーター役でおなじみのヘイリー・アトウェル。監督に『007慰めの報酬』、『ワールドウォーZ』などのマーク・フォスターです。

世界中で知られている『くまのプーさん』。キャラクターは知ってましたが観たことがありませんでした。今作を観るにあたって、2011年公開のくまのプーさんの映画を観て、大体のキャラクターとお話を調べてから今作に臨みました。結果、アニメ映画のプーさんを観ていて正解でした。プーさんの赤い風船とロバのイーヨーの尻尾が取れる所とかは、実写映画にも引きつづき登場します。

大人になったクリストファー・ロビン(あらすじ)

100エーカーの森でプーさんと仲間たちと遊んでいたクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)は、寄宿学校に入るためプーさんたちと離れ離れになります。その後、寄宿学校での厳しい生活や父の死、 戦争や現実の厳しさでプーさんたちのことを忘れていました。 戦争から帰ってきて、子供も生まれて(マデリーン)家族を守るためクリストファー・ロビンは、仕事人間になっていました。

クリストファーが、務める会社のカバン部門は赤字で、社長の息子で上司のジャイルズ・ウィンズロウに週末までに経費の削減計画をまとめろ!と指示があり、出来ない場合は、部下のクビを切ろ!とクリストファーは、迫られます。地元のコテージで家族と週末を過ごす予定がつぶれて、妻のイヴリンと娘のマデリーンだけコテージに行き クリストファーは、1人自宅に残り経費削減計画を詰めています。一方その頃、100エーカーの森で、仲間が見つからないプーさんは、クリストファー・ロビンのことをふと思い出し、クリストファー・ロビンがやってきていた扉を開くとそこは、現実世界のロンドン。クリストファーの自宅前です。ちょうど帰宅していた大人のクリストファーとプーさんが数十年ぶりに再会しました。

プーさんを信じられないクリストファー。時間がないクリストファーは、プーさんをもとの森に戻すため、魔法の扉があるコテージに汽車で向かいます。そこから、しゃべるし邪魔ばかりのプーさんと 時間がなくイラ立ってくるクリストファー。ようやく魔法の扉の前にプーさんを連れてきて、さよならするつもりが、プーさんのことがやはり気がかりで、久々に100エーカーの森に クリストファー・ロビンがやってきます。そこからクリストファー・ロビンの自分を取り戻す1日がはじまります_____

現実はつらい(あらすじ2)

家族を守りより良い生活をするためには、精一杯働くのが父親の務め。そう思っているクリストファー。間違ってはいないはずなのに、家族のために身を粉にして働いているのに、家族の溝は深まっていく、、、。 それでも、家族のためと信じて仕事をこなすクリストファーの前に、突然現れるプーさん。仕事の邪魔をされてロンドンから魔法の扉のあるコテージまで汽車で移動中も、プーさんの行動に呆れてイライラしてきます。100エーカーの森に着いてからも、方位磁石の使い方を間違って ぐるぐると同じ場所を回ってしまい、クリストファーはとうとうプーさんにキレてしまいます。するとプーさんは、どこかに消えてしまいました____。 プーさんを探して森を捜索すると、ロバーのイーヨーを発見して、他の仲間たちもその後発見しました。プーさんを除いて___。

子供の頃の気持ち(あらすじ3)

仲間たちは発見しましたが、大人になったクリストファー・ロビンを森の怖い怪物だと思い込み、出てきません。怖がる仲間たちの誤解を解こうと必死になった時、 クリストファー・ロビンは久々に大笑いしました。この映画ではじめて、クリストファー・ロビンの心の底から笑っている顔をみることができました。子供時代の気持ちをようやく思い出したのです。

昔の自分を思い出した時、プーさんはまた姿を現しました。昔のようにみんなでピクニックをしてわいわい楽しそうにしているとても幸せなシーン。丸太の上にプーさんと並んで座るクリストファー・ロビン。 めちゃくちゃいいシーンです。家族と上手くいかず、仕事もプレッシャーをかけられる中で、追い詰められたクリストファーがプーさんたちに再会して、何かが間違っていてどうするべきか? 原点に立ち返ることでようやく人間らしさを取り戻すことができました。

100エーカーの森で寝てしまい、会社に急いで戻るクリストファー。しかし、大事な書類の入ったカバンの中は、トラのティガーが入れた木の実です。気づいたプーさんたち は、書類を届けるためにもう一度ロンドンに向かいます。そこで、コテージの外で遊んでいる娘のマデリーンにプーさんたちは出会うのです。そこからのお話はどうぞご自分の目で確かめてみて下さい。

逃げるは恥だが役に立つ

いるはずのいないプーさんをみてクリストファー・ロビンが、「僕の頭が壊れてしまったのか?」とつぶやくクリストファーに、「君は壊れてないよ。ちょっとシワになったけどね。」 プーさんが語るシーンがあるのですが、個人的に好きなシーンのひとつです。プーさんの話は、子供が観ても分かりやすく大人が観ると時々ハッとする言葉が、度々登場するようです。 クリストファー・ロビンが、あのままプーさんに再会できなかったら、きっと家族も自分も壊れていたでしょう。ありのまま変わっていない、時の流れがゆっくりなプーさんをみて自分自身を見つめ直すことができました。しかし、わたしたちには、壊れる前に来てくれるプーさんも、困ったときに助けてくれる、押入れに住む猫型ロボットもいません。 なので、頑張って頑張って、でも、たまにはプーさんのような気持ちを少しでも思い出すことができれば、気持ちがすこしは楽になるかもしれません。

その純粋な存在が、家族がいる方は子供だったりするのかも知れませんね。今は、とにかく上を目指せ!よりよい生活をするために!あれを買え!頑張って努力しろ!といった言葉があふれいてます。 正しいです。ほとんどの人々は、働かないと生活できませんしね。でも、頑張りすぎて死んでしまうなら、少しだけ逃げても、、とも思います。 まあ、私は自分に甘すぎるので、逆に厳しいことをいうキツめのプーさんが必要なのかも知れませんが_________。

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