”エディ・マーフィー、映画スターへの道”
エディ・マーフィーの真骨頂
1985年日本公開。主演は、この映画の大ヒットで、スター俳優の仲間入りをするエディー・マーフィー。口八丁手八丁で、人々を煙に巻きつつ親友の死の真相を追う刑事を熱演。 デトロイト市警から担当を外されるも、独断で親友マイキーが働いていたビバリーヒルズへ向かう。ビバリーヒルズ警察の妨害にあいつつも、尾行する刑事を味方につけて事件を解決します。
『コブラ』と『ビバリーヒルズ・コップ』の明暗
元々、この映画の企画段階では、シルベスター・スタローンが主演予定だったんですが、コメディ路線を排除して映画の題名を『コブラ』に、などの要望をうけて、予算などの都合もあって主演をエディー・マーフィーに変更したそうです。この変更が結果的に大当たりして、エディー・マーフィーは一躍、映画スターへの道を歩むことになります。 後に脚本を練り直して『コブラ』も公開されますが、スタローンとヒロインでスタローンの実際の妻のブリジット・ニールセンは、撮影後に離婚するという残念なオチもついてます。
口の上手さと類まれな行動力
デトロイト市警で問題行動を起こして、半ば見放された主人公のアクセル・フォーリー(エディー・マーフィー)が富裕層が多く住むビバリーヒルズで、持ち前のマシンガントークと 機転でピンチを乗り越えるのが、この映画の見所です。ホテルの部屋が取れないので、とっさに音楽雑誌の記者になりきりスイートルームに泊まったり、ゲイになりきり会員制のクラブに 乗り込むなど、アクセル・フォーリー刑事の優秀さがみてとれるシーンもあるし、最後の銃撃戦も敵の弾は、当たらないのに主人公の弾は、ほぼ100%であたる銃撃戦あるあるもみれて アクセルのキャラとエディー・マーフィーの持ち味がピタッと当たっていて、当時大ヒットした理由もわかります。
エディ・マーフィー復活なるか!?
ストーリーはガバガバな部分もあって、最後アクセルの幼なじみで捜査に協力してたジェニーが敵(画商・メイトランド)に捕まりますが、なぜか敵の自宅に連れ帰ります。自宅にあっさりアクセルとビバリーヒルズ 警察の刑事たちに乗り込まれるし、敵からしたら逃げようがない状況を自ら作ってしまってます。敵の画商メイトランドの会社に潜入してつまみ出されるシーンでも 入り口のガラスを割って放り出されるアクセル。なのに警察に捕まるのは、アクセル刑事の方。と不思議なシーンもありましたが、気軽に観れる映画なのは間違いないです。 ビバリーヒルズ・コップはその後、3まで公開されて、4も制作が決定してるらしいので久々のエディー・マーフィー大ヒット作になるでしょうか?