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カメラを止めるな

”ネタバレ厳禁!制作費300万の奇跡の映画!観たら、きっと誰かに勧めたくなる”

2018年夏、凄い映画を観てしまった!

監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾作品。オーディションで選ばれた無名の俳優と監督によるワークショップ形式から生まれた大、大、大傑作映画です。Twitterで水道橋博士が絶賛していて、気になっていたんですが、私が住んでいる地域でちょうど、公開していたので観にいってまいりました。予約していったんですけど、ほぼ満席で観ている時も笑いが何度も起きて、エンド後には拍手もおきて、上映107分間とても幸せな体験でした。無名でこの映画で初めて演技をした出演者もいたようですが、全く気になるところもなく、制作費の少なさを逆手に取った映画の構造で大変良くできてます。

とにかく観て!としか言いようがない。

映画の性質上、ネタバレになるので詳しい内容は書けません。観てない方はすぐブラウザを閉じて映画館へダッシュ!!上映後、この映画に関われた人の事が、うらやましくて、しょうがない気持ちになったのは初めてでした。映画の裏方さんへの愛、映画自体への愛が全編ほとばしっております。ここまで緻密で伏線を回収しまくり、伏線を回収するだけでなく、物語が進むにつれ爆笑、感動を巻き起こす素晴らしい映画は観たことがありません。観終わった後、観た人全員と握手して帰りたい。。。カフェで観た人と朝まで語り合いたい。。。そんな気持ちになる素晴らしすぎる映画です。

37分ワンシーンワンカットのゾンビ映画

ゾンビ映画を撮っていると本物のゾンビが襲ってきた、、、という37分ワンシーンワンカットの映画がまず流れます。そこからその映画の一ヶ月前に話しは戻り、、、そこから怒涛の展開!最初のワンカット映画の不自然な部分もすべて、計算ずくで映画の構造自体がある大きなトリックになってるんです。自分でも何を書いてるかよく分からなくなってきてますが、それほど、この映画の内容には触れられないです。ネタバレはダメ、絶対!!

上手い役者陣ととても印象に残った主役・濱津 隆之

自主制作映画とかインディーズ映画を観たことがないので、勝手な印象で演技とか上手くないんじゃないか?とか思ってました。そんな偏見がこの映画で吹き飛ばされました。みんな上手いし違和感ない。。。大きな映画に出てないからといって下手とかではなく、小規模な映画や劇団で活躍されている方もうまい役者さんはいっぱいいるんだと思い知らされました、、。その中でも、主役の監督・日暮隆之役の濱津 隆之氏がとても印象に残りました。結婚できない男の阿部寛氏のようであり、大泉洋氏のようにも見える演技の振り幅の大きい良い役者だと思います。

上田慎一郎監督が影響を受けた宇多丸氏の映画評コーナー

「カメラを止めるな!」の監督は、上田慎一郎氏です。短編映画で賞を何度かとっていて、長編映画は今作で2作目です。その監督上田慎一郎氏が、ライムスター宇多丸氏のラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演していました。監督は、中学生の頃から自主映画を撮っていて、純粋な気持ちで映画を撮っていたはずなのに、いつしか大人になって賞や審査員に認められたいが為に映画を撮るようになってしまっていた、、。そこで原点に立ち返ってとにかく撮りたいものを撮る!!といって撮ったのが、『カメラを止めるな!』だったそうです。

専門的な映画の撮り方を学んでいないため、先生代わりになったものが、宇多丸氏のラジオの映画評コーナー「ムービーウォッチメン」が先生代わりだったそうで上田監督が影響を受けた4人の内の1人が宇多丸氏だと語っていました。(その他の3人は松本人志氏、吉田戦車氏、三谷幸喜氏。めっちゃ分かる!)

漫画「進撃の巨人」の作者・諫山創氏とのつながり

更に、漫画「進撃の巨人」の作者・諫山創氏の姉と専門学校時代に同級生だったらしく、諫山氏がデビュー前に姉から漫画のことについて相談を受けていたそうです。諫山創氏と言えば、『アフター6ジャンクション』の前の『ウィークエンド・シャッフル』時代にゲスト出演していて、『ウィークエンド・シャッフル』及びライムスターに多大な影響を受けたと語っていました。(その時の感想記事)いろんなものがラジオやテレビを通じて影響を受けてつながっていき、素晴らしい作品ができる。まさに上田監督の人生の伏線を回収しているようなラジオ対談でした(水道橋博士の受け売り、、)

かくいう私も「ムービーウォッチメン」や三角絞め氏のブログなどに影響を受けてこんなサイトを作りました、、、。『カメラを止めるな!』の映画に影響を受けて作品を作る人も大変多いでしょうから、影響受ける側だった上田慎一郎監督が影響を与える側になった事実はとても素晴らしいですね。あー映画ってほんとに素晴らしいですね(受け売り2、、)

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