人生を選べ、仕事を選べ、キャリアを選べ、家族を選べ、未来を選べ・・・。
ユアン・マクレガーの大出世作
ダニー・ボイル監督・主演ユアン・マクレガーで、1996年に公開作品です。両者ともこの作品で大ブレイクし、世界的な監督・俳優の仲間入りをしました。ダニー・ボイル監督といえば、『スラムドッグミリオネア』ではアカデミー賞作品賞や監督賞など受賞し、ロンドンオリンピックの開会式の演出を担当するなどイギリスを代表する監督になりました。ユアン・マクレガーも『スターウォーズ』新三部作のオビワン=ケノービ役に抜擢されハリウッド俳優としての地位を確立しています。
だけど、それがいったい何なんだ? ――(あらすじ)
スコットランドを舞台に、主人公達5人の仲間はドラッグをやっては、クラブに繰り出し、ナンパしたりケンカしたりとろくでなしの生活を送っていました。優しいが気の弱いスパッド。ケンカ大好きなベグビー。ショーンコネリー・007オタクのシックボーイ。唯一まともなトミー。この4人と主人公レントンを中心に物語は展開されます。レントン自身はドラッグをやめたいが、誘惑に負け再開してしまいますが、レントンとスパッドが万引きで捕まって、スパッドのみ刑務所に入ってしまい、レントンはドラッグをやめる決意をします。(ドラッグを断つリハビリ中に襲ってくる幻覚症状のシーンが、スタイリッシュで素晴らしい。)唯一真面目なトミーが、ドラッグ中毒になってしまいエイズに感染するなどし、今までの生活に嫌気がさしたレントンは、ついにドラッグをやめロンドンで不動産業の職に就きます。
しかし、レントンを追ってやってきたベグビーとシックボーイのせいで仕事をクビになってしまいます。 結局、故郷スコットランドに戻るも、エイズに感染していたトミーは既に亡くなっていてお葬式が行われていました、、、 仕事も友も失い、八方ふさがりのレントンにシックボーイが多量の麻薬取引の話を持ち掛け、レントンは渋々乗ることにしました。 取引は成功し多額の現金を手にした4人はその夜はしゃぎまくり、みんな寝てしまいます。唯一レントンを除いて、、、 多額の現金を前にしたレントンは、ここで初めて自らの友達、人生、未来の選択をします。
クールブリタニアの時代。音楽、ファッション、
uk映画らしく劇中流れる音楽も最高にかっこいいです。オープニングのイギーポップに始まり、ブラー、プライマルスクリーム、アンダーワールドなどブリットポップ全盛期の音楽はどれも素晴らしいです。特にアンダーワールドの『Born Slippy 』は、全編通して悲惨な青春映画にかかわらずこの曲のおかげでラストは一種の爽快感に包まれます。この時期を境にクールブリタニアと呼ばれるファッション、映画、音楽を中心としたイギリスのポップカルチャーが全盛を迎えます。 ちなみに、私が好きなエウレカセブンというアニメの主人公レントンの名前の由来は、トレインスポッティングのレントンからとっているのは有名な話ですね。