久々に観た劇場版の感想

今、日本で１番有名なマンガと言っても過言ではない漫画ワンピースの劇場版第１３作『ONE PIECE FILM GOLD』観てきました。漫画は全部集めていまして、大好きなんですが劇場版ってほとんど観ていません。 観たことあるのは、『STRONG WORLD』だけ（完全に０巻目当て）です。 今回、縁あって観てまいりましたが感想は『うん、まあ良かった！』て感じでした。

最初から見応えあるシーン！丁寧な冒頭の戦闘！

今回も、総合プロデューサーに原作者の尾田栄一郎さんが参加していて声優陣も超豪華。 菜々緒さん、北大路欣也さん、ケンドーコバヤシさん、コロッケさん、他にもたくさんゲストとして出てます。 漫画もそうですが、劇場版も回を重ねるごとにどんどん豪華になっていってますし、今回も相当気合が入った作りでした！ 冒頭のカリーナ（声：満島ひかり）の歌声が聞けましたし、観てすぐわかる豪華な国家”グラン・テゾーロ”は、まさに金！金！金！

一見悪趣味にも見えますが、エンターテインメントの本場ラスベガスだってきっとこんな感じでしょう。まぁ行ったことはないですけど、、、。 すぐ麦わら海賊団登場！からのすぐ戦闘！になるんですが、ちゃんと衣装も劇場版仕様で新しい衣装でしたし、戦闘シーンでは麦わら海賊団の特徴の紹介も兼ねていて、 すごく丁寧で分かりやすい導入でしたね。

見どころだらけ！溢れ出るサービス精神！

カジノに入った麦わら一味は様々なゲーム（賭け）をしますが、その中でもカメ車レースのシーンがグッときましたね。 車の動力源がマッスルガメ（マッスルなカメ）の筋力なんですが、電伝虫しかり生物が現代の機械の役割を担ってるシーンが原作でも多々あって作者のサービス精神が垣間みえました。 カメ車レースもチキチキマシン猛レース感がすごくて良かったですね。レース参加者のデザインも個性があるし、参加者の声優も古田新太さんとかなんですね〜。気づかなかった、、、、。 その後の、ボロ勝ち→ボロ負け→大借金背負う→ゾロ人質→奪還と借金返すぞ〜〜！は、展開が早すぎかなとも思ったんですが、その後のお宝を奪うミッションも楽しかったです！

ワンピースの凄さのひとつと劇場版ならではの問題

漫画のワンピースの凄いところを上げたらキリがないんですが、私が思う凄い部分の１つに密度とボリュームの濃さがあるんです。 密度の濃さとは、書き込みの密度、ストーリーの密度、キャラクターの背景の密度、とにかく密度が濃ゆいんですよね。仲間も９人いてそれぞれに見せ場があり、背負った過去も描く。 それに、ちょっとしたモブキャラや小道具にすら意味がある。それも毎週読者の期待を上回るものを作り続けている。

そんな事を何年も続けること自体が、もうある意味狂気的だとすら思うんです。ただそれが映画になった場合、長くても２時間ほどで９人の見せ場と敵の強さと戦う意味など盛り込まなきゃいけない。 これだとどうしても、キャラの持つ濃さが薄まるような気がするんですね。それが、今まで劇場版を観てこなかった理由です。

正直いらないキャラと不満もある。それでも劇場版は観といた方が良かった。

映画の話に戻ると、お宝を奪おうミッションが成功したかにみえたがテゾーロとカリーナの罠だったはずが、それはカリーナのテゾーロへの罠で、体に付着した金（テゾーロの金が付着すると体の自由が奪われる。カジノに入った時に全員に付着） を落とすための作戦だった。さあ、テゾーロ一味と麦わら一味の勝負！てな具合です。 テゾーロ一味には、GG佐藤のような決め台詞をはくダイス、正にラッキーマンみたいな能力者のバカラ、インペルダウンの看守にそっくりなタナカさんがいましたが、 テゾーロ以外はそこまで魅力的ではありませんでしたね。テゾーロは良かったです。ゴルゴルの能力の使い勝手の良さもあるし、キャラクターデザインと声も合ってましたね！

さらに、原作のCP0のルッチと革命軍のサボとコアラも登場しますが映画のストーリーにはそこまで絡みません。原作読者へのサービスだったんでしょうかね？ あと、劇場版新キャラの革命軍レイズマックスってどう考えても要らないなぁと思います。ゾロの出番も今回は少なかったのも残念でした。 と、まあ不満な部分を書きましたが全体を通してみれば満足でした。 テゾーロのゴルゴルの能力で部下を強化させた部分のデザインだったり、ウソップのラッキーマンの倒し方だったり、最後のカリーナのやっぱそうくるか！的な感じといい、最後はギュギュっとまとまりましたね。 やっぱり、劇場版はお祭りパーティー感が楽しくて、漫画を読んでいる人やアニメで観ている人へのボーナスじゃないかなぁ。と考えを少し改めます。 先入観で観ないのは、損しているかもしれませんね。